企業のマネジャーの職位が高くなればなるほど、自分自身の本音や思いを率直に語れる場を持っていない。

利害関係がなく、自由に話せる友人を持っている人は自己開示してリセットしている。

そういう人がいない場合、結果的に一人で考える時間が増え、孤立してしまう状況が生まれやすい。

結果ストレスが溜まっていく。組織に関わっていて感じることです。

 

88％のリーダーが、ストレスの主たる原因として「仕事」を挙げている。

その中で、最も多いストレッサーは「職場の人間関係」をあげている。

全体の４０％にも及ぶ。

 

自分の人生をどう生きるかは自分で決めることである。

この場合3つの選択肢がある。

自分のストレスを無視するか、

それを嘆くか、

それに対処するか。

「ストレス」とどう向き合うかは、時代を問わず、リーダーが直面する大きなテーマの一つになっている。

 

最近、組織のマネジャーと　「One　on　One　Coaching」をする機会が、以前より増えてきている。

コロナ禍の影響で、リモートで仕事をする機会が増えてきている背景もあるだろう。

 

私が「One　on　One　Coaching」をする際に、向き合い方で心がけていること

・相手のための時間にする。

・決して、こちらの考えを伝える時間ではない。

・レクチャーもしない。

・絶対的な守秘義務契約をして、安心して対話ができる環境づくりをする。

・相手の「考え」を変えていくのではなく「考え方」「捉え方」を進化させていくことを意識している。

・ストレスに向き合っていける「自分自身の能力開発」に焦点をあてることを意識している。

・フィードバックをしている。つまり、普段周りの人たちからは受けないような直接的なフィードバックをリーダーに伝え、自身の現状を見つめ直す場を意識している。

 

パフォーマンスをあげるリーダーは、自分なりにストレスと向き合う術を身につけているようだ。

それは、リーダーとして組織のエネルギーを上げるため、

ストレスをプラスのエネルギーに変えていく「エネルギーマネジメント」と捉え、

それがリーダーとして重要な能力開発であると自分なりに認識しているからではないでしょうか。

「考え方」「捉え方」を進化させていく対話のプロセスをとおして、

自分の内側にある心の持ち方によって、「自分をコントロールできる感覚」を引き出している。


コロナ禍で、コーチという私の存在は、改めてリーダーのストレスコントロールに貢献していく機会だと改めて思っています。

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