コーチング
実際のコーチングで何を扱っているのか
クライアントのYさんから下記のようなコメントをもらえる機会があった。
***************以下、引用******************
コーチングに出会うことができたのは学生時代の友人から「10年以上コーチングを受けていて、自分の振り返りに役立てている」と聞いたのがきっかけです。もともとのテーマは、部下との関わり方についてでした。
毎週水曜日の早朝5時30分に、セッションがはじまります。セッションの内容は、職場の人材育成や管理職として人として、どのように考えていけばいいのか、時には管理職として誰にも吐き出せない愚痴や本音など、その時々の状況に応じたテーマです。
セッションをはじめて1年、今の私の思考の変化についてお話します。
目次
- ○ 1 自分の特性を知るこができた
- ○ 2 自分の正しさへのこだわりを内観する
- ○ 3 部下に問う
- ○ 4オートクライン
- ○ 5. Yさんがコーチングを受けることで周囲に及ぼしている良い影響
- ○ 6. まとめ:コーチ戸田が1on1コーチングで大事にしていること
1 自分の特性を知るこができた
会話の特徴から、自分の才能や強みを発見していく最初の1か月でした。
私のコミュニケーションの特徴がわかってきました。
私は、プロモーターとコントローラーが強く、その特性をふまえて俯瞰してみたときに、うまくかみ合わないのはそれなりに理由があることがわかってきました。
一言で言うと、
プロモーターの特徴「注目こそがやる気の源、エネルギッシュなアイデアマン」
コントローラーの特徴「人から指示されることを好まず、意見を押し通す支持命令型リーダー」
対して、
アナライザーのように正確で客観的な視点で問題解決を行う論理的思考の強い人、
私と同様にコントローラーで人から指示されることを好まず、意見を押し通す傾向の強い人との関係づくりに問題があることがわかってきました。
2 自分の正しさへのこだわりを内観する
コントローラーが強いせいか、自分のこだわりが強いことに気づきました。
仕事への熱意とこだわりが、部下への押し付けになっているのではないかと考えるようになりました。コーチングを知るまでは、頭のどこかで、自分が正しいと考えて、それ以外の意見を排除しようとしていたように思います。
3 部下に問う
自分の正しさへのこだわりを内観することができるようになると、部下の考えを問うようになっていきました。つまり「あなたはどう考える」と聞き返せるようになりました。
それまでは、プロモーターとコントローラーが強い私は、自分の意見を次々に語ってしまい、部下の意見を尊重することができていなっかったことに気づきました。
4オートクライン
オートクラインとは、AさんがBさんに話した内容を自分自身でも聞くことによって、自分の頭の中で整理しながら気づくことです。コーチングのセッションを通して、自分の強みを知るとともに、思考の癖にも気づきはじめています。なりたい自分に向けて、変化していこうと楽しみながら努力しています。これからも、自分の変化を楽しみながら続けていきたいと思います。
5. Yさんがコーチングを受けることで周囲に及ぼしている良い影響
そんなYさんが、勇気を出してチーメメンバー5人からフィードバックをもらわれました。
以下、その内容です。
①やり続けていること
毎週早朝にセッションしていることに驚きました。課長として、自分に向き合っておられることに頭がさがります。
②私のことを気にかけてもらっている。
私達のことをいつも気にかけて接してもらっていることを改めて知りました。ちょっと感動しています。
③私の立場に立って聞いてもらっている
私達と同じ目線で話を聞いてくれて、考えてくださるスタンスをとてもありがたく感じています。押しつけない提案によって、自分の視野が広がっているように思います。いつのころからかそのように感じることがあったのですが、そんな背景があったんですね。
④私の感情を理解してもらっている。
自分が部下と接する中で悩んでいることと重なりとても参考になりありがたく思っています。
⑤私達への関わり方が進化している。
去年は課長が忙しく動いていたが、今は部下に指示して構えている。心の中にどんな変化が起こっているのだろうと思っていました。毎週の1on1コーチングで向き合っておられたのですね。
⑥問われることでこたえを見つけたくなる。
「どう思う?」「そんなふうに捉えている?」「どう感じる?」と私の思考に光を当てる問いに刺激を感じています。問われて、聞いてもらえて、うなずいてもらえるだけで、認識している事実と感情が私の中に手ごたえとして生まれてきます。
⑦承認されることで自己肯定感が生まれてきます。
問われて、うなずきながら聞いてもらえることで、肯定的になれていくのが不思議です。私にもそんな問い方、聞き方を部下にできるようになってみたい。
****************引用、ここまで***************
6. まとめ:コーチ戸田が1on1コーチングで大事にしていること
Yさんと週に一度セッションしていく過程で、共有し、とても大事にしていることです。
①話がまとまらなくても、湧き出る内側の感情を出して話してもいい。
②いいも悪いもなく、今そこで一緒に寄り添って向き合うということ。
③「Yさんの内側の感情」と「先に手に入れたいもの」の間にで、ゆれ動いているものに焦点をあてている。
④「Yさん自身」と「Yさんの考え」を区別して双方向で対話している。
そして、「向き合い方に他の選択肢はないか」を探求しながら対話をしているのが現実でした。
先に向けて、Yさんらしく行動変容していけるように、Yさんの内側に向き合うサポートです。
目標達成、課題解決に向けてコーチングをすると言われていますが、そこには人間関係の軋轢があります。そこで湧き出る心の内側の感情を扱っています。
最後にYさんの感想です。
「部下に意見を押しつけてしまっている」と自分は感じていたが、「課長が思うほどに感じていない」「私に持ち合わせていない視野を投げてもらう対話がありがたい」という意見をもらえたことで、「えっ、そうなんだ!」と意外な気づきがありました。
「自分が思っていること」と「相手が思っていること」は違う!
思い込みと事実は別物だということに改めて気がつきました。
お互いにフィードバックを交わせる職場風土づくりも培っていきたいと思っています。
改めて、振り返って私が思うに・・・
自分が変わろうとする後姿に人はついてくるのですね。
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