愉快な経営者
離見の見
世阿弥とコーチング
今回のテーマは「離見の見」
ジャパネットたかたの高田さんは世阿弥が伝える心を自分の人生や経営に活かしておられる。
講演会の続きの話。
世阿弥は、「離見(りけん)の見」という言葉を使い、
主観的に自分を見つめる視点と、
自分を客観的に外からとらえる視点の必要性を説いた。
世阿弥は「花鏡」で3つの視点を意識することが重要だと説いている。
一つ目「我見」・・自分自身の視点
二つ目「離見」・・観客が見所(客席)から舞台を観る視点
三つ目「離見の見」・・役者が観客の立場に立って自分を観ること。
客観的に俯瞰して全体を見る力。
能は演じる側と観客の両方で成立
興味深い話があった。
極限まで簡素化された舞台には、オペラや歌舞伎のように大掛かりな舞台装置や道具がない。
ストーリーに登場する山、川、家などは舞台上にないため、観客には想像力が求められます。
観客の知識や想像力を求めています。
「楽しませてもらう」という受け身では、
能の舞台を本当の意味で楽しむことができず、
自分の参画があってはじめて能は完成するのです。
つまり、能では、演じる側も観客も、その場にいるすべての人に存在意義があり、
互いに影響し合ながら、舞台を完成させているのです。
場の空気感をどうしたら観客と共有できるか、
能面をつけていて観客の姿がはっきり見えない中でも、
世阿弥は舞台の上で舞いながら考えたのでしょう。
「離見の見」は、役者への戒めとしてのメッセージですが、
企業の経営についても必要なことではないだろうか。
と、高田さんは私たちに問いかけてきた。
伝えているか。伝わっているか。
私は聞きながら、推察しはじめた。
自社の経営に、「離見の見」をどのように活かしておられるのだろう。
********************* 以下、私の勝手な解釈 **********************
従業員との対話の場面。
伝えているか。伝わっているか。
自分が話していることを従業員が理解しているか。
真意が伝わっているかと配慮しながら話しているときは、おおむね伝わっている。
工夫しながら結果を出してくる。
自分では伝わったと思っていても、結果が出ないときもある。
それは、相手の立場に立った配慮がたらない。「離見の見」が不十分だったから。
何度も対話を重ねながら「離見の見」を磨いていくしかない。
高田さんは、従業員と対話をしているときに、「伝わっているか」を非常に意識されている。
「伝えている」ではなく、「伝わっているか」を・・・。
コーチングをする際に大事なことがある。
クライアントとコーチの間に「問い」を置き、
物事の捉え方を再考する、探索するプロセスです。
能舞台から観客が常に問われ続けるように、
高田さんは従業員に対して、「どの視点から組織を見ているのか」について、
常に問いかけているように思えてきた。
高いパフォ―マンスを出していくために、組織に参画するたのしさ、創作していくたのしさ、そして、喜びを共にわかちあうプロセスを、世阿弥の心から学び取っておられるような気がした。
****************** 以上、私の勝手な解釈終わり ***************
関わりの可能性をひらく
「関わりの可能性」を拡げていくために、問いを共有している。
コーチングを知っていなくても、コーチングを取りいれて生かしている会社だ。
メニュー欄に移動
今回のテーマは「離見の見」
ジャパネットたかたの高田さんは世阿弥が伝える心を自分の人生や経営に活かしておられる。
講演会の続きの話。
世阿弥は、「離見(りけん)の見」という言葉を使い、
主観的に自分を見つめる視点と、
自分を客観的に外からとらえる視点の必要性を説いた。
世阿弥は「花鏡」で3つの視点を意識することが重要だと説いている。
一つ目「我見」・・自分自身の視点
二つ目「離見」・・観客が見所(客席)から舞台を観る視点
三つ目「離見の見」・・役者が観客の立場に立って自分を観ること。
客観的に俯瞰して全体を見る力。
能は演じる側と観客の両方で成立
興味深い話があった。
極限まで簡素化された舞台には、オペラや歌舞伎のように大掛かりな舞台装置や道具がない。
ストーリーに登場する山、川、家などは舞台上にないため、観客には想像力が求められます。
観客の知識や想像力を求めています。
「楽しませてもらう」という受け身では、
能の舞台を本当の意味で楽しむことができず、
自分の参画があってはじめて能は完成するのです。
つまり、能では、演じる側も観客も、その場にいるすべての人に存在意義があり、
互いに影響し合ながら、舞台を完成させているのです。
場の空気感をどうしたら観客と共有できるか、
能面をつけていて観客の姿がはっきり見えない中でも、
世阿弥は舞台の上で舞いながら考えたのでしょう。
「離見の見」は、役者への戒めとしてのメッセージですが、
企業の経営についても必要なことではないだろうか。
と、高田さんは私たちに問いかけてきた。
伝えているか。伝わっているか。
私は聞きながら、推察しはじめた。
自社の経営に、「離見の見」をどのように活かしておられるのだろう。
********************* 以下、私の勝手な解釈 **********************
従業員との対話の場面。
伝えているか。伝わっているか。
自分が話していることを従業員が理解しているか。
真意が伝わっているかと配慮しながら話しているときは、おおむね伝わっている。
工夫しながら結果を出してくる。
自分では伝わったと思っていても、結果が出ないときもある。
それは、相手の立場に立った配慮がたらない。「離見の見」が不十分だったから。
何度も対話を重ねながら「離見の見」を磨いていくしかない。
高田さんは、従業員と対話をしているときに、「伝わっているか」を非常に意識されている。
「伝えている」ではなく、「伝わっているか」を・・・。
コーチングをする際に大事なことがある。
クライアントとコーチの間に「問い」を置き、
物事の捉え方を再考する、探索するプロセスです。
能舞台から観客が常に問われ続けるように、
高田さんは従業員に対して、「どの視点から組織を見ているのか」について、
常に問いかけているように思えてきた。
高いパフォ―マンスを出していくために、組織に参画するたのしさ、創作していくたのしさ、そして、喜びを共にわかちあうプロセスを、世阿弥の心から学び取っておられるような気がした。
****************** 以上、私の勝手な解釈終わり ***************
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「関わりの可能性」を拡げていくために、問いを共有している。
コーチングを知っていなくても、コーチングを取りいれて生かしている会社だ。
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