毎週土曜日の朝に木屋町街頭掃除をやり続けて6００回を過ぎた。１０年以上の年月を経てきている。

最初、始めた当時は３人でした。当時のメンバーに訊くと、掃除道具もままならず、いつまで続けられるであろうかと内心思いつつしていたらしい。場所も限られたところだけしかできなかった。

３～４年経った頃に、木屋町自治連合会の方から問われた言葉。

「どこで許可を得て掃除をしているのか」と・・・。

その方、曰く「様々な団体がボランティアで掃除をさせてもらいます」と、言ってくるが、長続きせず掃除した後のごみ処理等で結構な迷惑をこうむっているという内容だった。もっともな話である。

街頭掃除は「京都新洗組」と言う学生主体で活動を続けている。２０歳そこそこの若者が土曜日の朝に掃除にやってくる。しかもたまにではなく、ほぼ毎週参加してくる学生がいる。この気概がすごい。

土曜日の朝に毎週参加すると言うことは、その人なりの生活習慣を持っているという事である。学生達の熱意が伝わり始めたのか老若男女が参加してくるようになってきた。

その中に地元の自治連合会と太いパイプを持つ人が参加し始めてくれた。一気に地元との関係がよくなる。地元行事にも協力要請があり、「あてにし、あてにされる」関係になってきた。

留学生も参加するようにもなり活気に満ちた「京都新洗組」に育ってきている。

お風呂のお水を箸でかき回しても何も変化はないが、２０時間程度かき回し続けていると水がエネルギーを持ち始めて、少しづつ水は回り始める。やがて大きな渦になって回り始める。

最初は何の変化もないが、やり続けていくと周囲を巻き込んでいく作用が起こり始める。

「箸よく盤水をまわす」

先を信じてやり続けていくと変化が起こるものだ。