コーチング
360度フィードバックを改めて考える
https://coach-shion.com/2021/12/03/coaching12/
勇気をもって、上司、部下にネガティブフィードバックを受けてみると言ったAさん。
なぜ、自分に対するフィードバックを周囲から受けてみようと思ったのだろう?
自分のリーダー力を一度、客観的に知りたい。
自分のリーダー力は、何が強みで何が足らないのかを知りたいのか。
客観的事実を知ってみたい。
自分の未来を描いたときに、事実を受け入れたうえで自分の課題に向き合ってみたいと思う方が、ネガティブフィードバックを受ける怖さよりも勝ると正直に言ってくれました。
Aさん自身が自分の課題だろうと思うことを1on1コーチングで一緒に言語化していきました。
それは、Aさん自身の言葉でオリジナルアアセスメントを作成していくものでした。
様々な観点から探求した結果 Aさんが備え付けたいリーダー力は大きく下記の5つカテゴリーになりました。
- 業務環境構築力
- 決断力
- フォロー力
- 業務遂行力
- コミュニケーション力
目次
- ○ 各カテゴリーの一部を紹介すると・・・
- ○ やってみてわかった事実
- ○ 目に見えないものを得た
- ○ 自己認識
各カテゴリーの一部を紹介すると・・・
業務環境構築力
≪上司・チームメンバー同士の「報連相」がスムーズにできる会話環境を構築させていく力≫
●私は、具体的目標をメンバー全員に十分理解・納得してもらい共有している
決断力
≪限られた情報の中で数ある選択肢の中から方向を決めて説明する力≫
●私は、直面した状況において、考えうる選択肢の中で優先順位をつける理由を論理的に説明できる。
業務遂行力
≪チームの方針・目標を十二分に理解した上で、投入時間を設定し、スケジュール通りに業務を完了させる力≫
●私は、業務課題や問題に対して、可視化させ具体的な行動に移すことを意識している。
やってみてわかった事実
25項目すべてにおいて、自分を過小評価している事実がわかった。
チームメンバーはAさんのリーダー力各項目について、認めて期待してくれているという事実を知った。(ちなみに、誰が評価をしたかは一切わからない環境設定されている。)コメント欄のメッセージ内容の一部を紹介すると・・
逡巡しがち
「意見が対立する場面や課題解決に向けて新しい取り組みをはじめる場面で、二の足を踏むことがあると感じている。非常に高いコミュニケーション力を持っているので、目的に向けたベクトル合わせについて、高い視座を共有して行動変容を起こしていける支援をお願いしたい。」
「責任が発生することについて決断する時に迷われている姿勢を感じます」
コンフリクトマネジメント
「職務が上がるにつれ、他部門の上位職種あるいは役員と接する機会も増えてくる。強く伝えることによって、時には軋轢を生じることもある。理不尽な要求も発生する。部下が想定通り動かないことは大半である。このような事象にどのように対応していくか。気持ちを維持できるか。専門知識以外に、そういうリーダー力にも目を向けて備え付けていってほしい。」
合意形成力
「他部署の人材等と前提が異なるメンバー間の納得感を形成する合意形成力を磨いていかれることを期待します。
Aさんは思わず、「そのとおり!」と感じたそうだ。
「向き合わずに、避けてしまう自分」になる時もあることもあるな。と、正直に感想を話してくれました。
そのことで、
失っていることは何か?
周囲にどんな影響を与えているのか?
未来に向けて、「役割」と「覚悟」と「責任」を自分の内側で前向きに考えるいいきっかけになりましたとも言ってくれました。
目に見えないものを得た
Aさんは360度フィードバックを自ら実施したことで、目に見えない大きなものを得た。それはチームメンバーとの関係性の距離感が縮まったことだった。
マネジメントで自分が大事だと思っていることを,25.項目に要約したことによって、リーダーとしての姿勢を理解してもらうことになった。
チームメンバーはAさんが何を思い、何を考えているのかを知るきっかけになったことで少なからずいい影響が出はじめている。
Aさんを観てきて思うことです。
研修を受けたからといって、リーダーシップが発揮できるわけでもない。
おかれた環境によっては悩まれる、惑われている事も多々ありました。
リーダー力は関係性の中で育まれていくもの、という事を痛感しています。
目標に向けて、もまれながらも誠実に向き合っていく過程で人がついてきてくれることもあるようです。
しかし、大事なことがあります。
自己認識
自分を客観的に知ることができるフィードバック環境を持っているか。持とうとしているかです。測定指標があって、自分とメンバーとのギャップは何かを把握できる環境です。
客観的事実から自己認識する。
振り返って、
自分はどうしたいか?
ここがはじまりである。
自分の未来を信じて、チームメンバーから360度フィードバックを受けると決めたAさんの勇気を称えたい。
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