「Go　to　Togo」出版を機会に、中須俊治さんにリアルに会って話を聞く機会があった。

もともと、３年前に偶然出会って、話をしていたことがある。

その時は、とてもそんな人だとは知ることもなく話をしていた。

３年間でびっくりするくらい価値観が進化されていた。

思えば、いい出会いをしていたんだ！

 

７－８年前のことである。学生時代に旅行で訪れたアフリカの赤道直下の国トーゴ。

動機が曖昧で「誰もみたことがない景色を見に行こう」と訪ねた国がトーゴだった。

当時、在留邦人たった２名の国。アフリカ最貧国の国。

動機が曖昧。ちょっと変わった人、だいぶん変わった人。

詳細は、この本に書かれていることです。

以下、中須さんの話を聞いていて、

紹介がてら中須さんの価値観に引き寄せられていったことをつづります。

目次

• ○  １・「大切なのは、言語スキルよりも、地域の人達とどれだけ関係を築いていくか」
• ○  ２・「ドン引きするより、WAKUWAKUしているか」
• ○  ３・「自然と対話することが、ポイントやな」
• ○  ４・変えたくないものがある。
• ○  ５・信用より信頼
• ○  ６・あきらめられない理由をもてているか
• ○  ７・これからの社会はCER
• ○  ８・最後に感じたこと

１・「大切なのは、言語スキルよりも、地域の人達とどれだけ関係を築いていくか」

誰も知らない国で生活し溶け込んでいく過程で、
地元のラジオ番組に自分が特集で取り上げてもらえることになった。
現地の言葉が堪能で、頭脳もはるかに優れている外国人ではなく自分が選ばれた。
現地の言葉もフランス語もろくに話せないのに。
それは、地域の人達と繋がり、地域の情報を持つようになっていて、
「おもろい日本人」と知られはじめていたからだった。

２・「ドン引きするより、WAKUWAKUしているか」

今ここで、体験していることは、複雑化する社会において、
いつ何がどんな形で役に立つかわからない。
体験した先にある、今より可能性が拡がる景色にwakuwakuしてくる。
とは申せ、食生活、風土、習慣に身体がついていかず、生死をさまようことになる。
その時に現地の人達が祈ってくれたおかげで奇跡的に命を取り留めた。
「自分は生かされている」ことにはじめて気づかされた。

３・「自然と対話することが、ポイントやな」

人生のよき出逢いになった、支店長。
中須さんは元バンカー。
毎朝、支店の周囲を元気よく挨拶しながらゴミ拾いをしている人がいた。
そのあと、手をドロドロにしながら雑草抜きもしていた。
その人は、転勤先の支店長だった。
今もずっと、やり続けている。

４・変えたくないものがある。

それは、地域にある何気ない風景であり景色。
そこにいる人達と会いたいとき会い、話したいときに話す。
好きな人には好きだと言える。
楽しいときは笑って、悲しいときは泣く。そんなシンプルなことだが大事にしていたい。

５・信用より信頼

トーゴの最高級面素材「ケンテ」。
この素材を日本に持ち帰って、商品化しフェアトレードしたい。
しかし、どこの誰かがわからん奴に収められるか！と、親方に一蹴された。
「ケンテ」を何のために求めているのかを、現場の職人さんたちに熱心に語り，
彼らから信頼を得られるようになった。
「おまえみたいなクレイジーな奴は初めてだ！」と親方が折れた。
数字の信用より、信頼だった。

６・あきらめられない理由をもてているか

思いがあり共有する仲間がいても理不尽と不条理で奈落の底に突き落とされてしまうこともある。
それでもあきらめる理由はどこにもない。
諦められない理由はいっぱい出てきた。
大切にしていたいことは諦められない理由を自分の中に持てているか。

７・これからの社会はCER

社会はCSR（企業の社会的責任）からCSV（共通価値の創造）に移行していると言われている。しかし、自分はその先を見はじめている。CER（Creating　Equal Relationship：対等な関係性の構築）という概念だ。SDG‘ｓを自分の言葉で語りたい。

８・最後に感じたこと

一番発想がおもしろいと思ったことです。
CER（対等な人間関係の構築）。SDGすぉ自分の言葉で語りたい！
その根っ子は、バンカー時代に出逢った支店長の姿勢「自然と対話することや！」が中須さんに生きる姿勢を与えたようにおもえた。