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コロナの先の社会を考える 4
私たちに『関わりの可能性をひらく』が問われている。
パンデミックは過去の歴史で3回あった。その後に起こった共通社会現象は「グローバル化の加速」だった。
地球上で数十億年にわたって、生き続けているウィルスと比べれば、我々ホモサピエンスは20万年程度。未知のウィルスにホモサピエンスが遭遇すれば、一定の頻度でパンデミックが起こるのは自然現象かもしれない。確率的にみれば100年に1回程度。
立命館アジア太平洋大学学長 出口春明氏のインタビュー記事を引用させてもらう。 毎日新聞 疫病と人間
**************** 以下、引用 ***************
中世期以降で大規模なパンデミックが起きた1回目は、14世紀の「ペスト(黒死病)」。その後に起こったグローバル化は「ルネサンス」
14世紀の欧州はキリスト教信仰が盛んだった。ペストが終息するように神様に祈ったが、いくら祈っても人々は死んでいく。その原因は、ローマ教会が贅沢をしているからだ。と、いう反動を呼び起こしルネサンスにつながっていく。いくら神に祈っても人は死んでいく。結局人間しか頼りにならないと、人々は気づきはじめた。今の人生を楽しもうという考え方につながっていき、ルネサンスが興った。
パンデミックが起きた2回目は「コロンブス交換」。
15世紀後半、コロンブスが新大陸発見。その後、欧州と新大陸との間で起きた動植物の移動を言う。その結果、欧州から持ち込まれた病原菌は新大陸の人口の90%近くを死亡させることになる。ヨーロッパ人たちが天然痘やはしか,インフルエンザなどの伝染病をアメリカ大陸へ持ち込み,梅毒をヨーロッパへ持ち帰ったからです。しかし、新大陸にはジャガイモ・トウモロコシという産物が豊かに育つ土壌があり、欧州の食文化を激変させる産品があった。ダークサイトを超えるメリットが新大陸にはあった。このようにして大きなものから小さなものまで,いいものも悪いものも含めて新世界(アメリカ)と旧世界(ヨーロッパ)との間で行われた生態系のグローバル化が「コロンブスの交換」。
パンデミックが起きた3回目は19世紀前半の「スペイン風邪」。これが、第2次世界大戦を起こすきっかけになっていった。
スペイン風邪の大流行で死亡者が続出し、戦争どころではなくなり、第一次大戦をやめるきっかけになった。戦勝国が話し合うパリ講和会議で、巨額の賠償金をドイツが課せられることになった。それがきっかけで、ドイツ国内で不満が高まり、ヒトラーを台頭させることになり、第二次世界大戦につながっていく。その歴史に、実はスペイン風邪が深く関与していた。
***************以下、引用終わり*************
過去のパンデミックはグローバル化を加速させている。
短期的には人の移動が滞るのでグローバル化は止まる。けれども長期的に考えると必ずグローバル化は加速する。これは歴史の教訓だ。
人間は、自然を改造して自分たちに都合がいいように仕立て直して生きてきた。それが行きすぎて、温暖化を招き、遺伝子を壊す放射性物質をまき散らし、多くの種を絶滅に追い込んでいる。コロナ禍も人間の一人芝居に思えてくる。
人間はウィルスに立ち向かう際に、ないが年月をかけて培ってきたツ-ルがある。「国際的な信頼と連帯」だ。これは、人間が地球上で生き残っていくために培ってきた最大のツールだ。
どんな「信頼と連帯」のあり方があるのだろう?
つながる力とは?
未来に向けて、私たちに『関わりの可能性をひらく』が問われている。
パンデミックは過去の歴史で3回あった。その後に起こった共通社会現象は「グローバル化の加速」だった。
地球上で数十億年にわたって、生き続けているウィルスと比べれば、我々ホモサピエンスは20万年程度。未知のウィルスにホモサピエンスが遭遇すれば、一定の頻度でパンデミックが起こるのは自然現象かもしれない。確率的にみれば100年に1回程度。
立命館アジア太平洋大学学長 出口春明氏のインタビュー記事を引用させてもらう。 毎日新聞 疫病と人間
**************** 以下、引用 ***************
中世期以降で大規模なパンデミックが起きた1回目は、14世紀の「ペスト(黒死病)」。その後に起こったグローバル化は「ルネサンス」
14世紀の欧州はキリスト教信仰が盛んだった。ペストが終息するように神様に祈ったが、いくら祈っても人々は死んでいく。その原因は、ローマ教会が贅沢をしているからだ。と、いう反動を呼び起こしルネサンスにつながっていく。いくら神に祈っても人は死んでいく。結局人間しか頼りにならないと、人々は気づきはじめた。今の人生を楽しもうという考え方につながっていき、ルネサンスが興った。
パンデミックが起きた2回目は「コロンブス交換」。
15世紀後半、コロンブスが新大陸発見。その後、欧州と新大陸との間で起きた動植物の移動を言う。その結果、欧州から持ち込まれた病原菌は新大陸の人口の90%近くを死亡させることになる。ヨーロッパ人たちが天然痘やはしか,インフルエンザなどの伝染病をアメリカ大陸へ持ち込み,梅毒をヨーロッパへ持ち帰ったからです。しかし、新大陸にはジャガイモ・トウモロコシという産物が豊かに育つ土壌があり、欧州の食文化を激変させる産品があった。ダークサイトを超えるメリットが新大陸にはあった。このようにして大きなものから小さなものまで,いいものも悪いものも含めて新世界(アメリカ)と旧世界(ヨーロッパ)との間で行われた生態系のグローバル化が「コロンブスの交換」。
パンデミックが起きた3回目は19世紀前半の「スペイン風邪」。これが、第2次世界大戦を起こすきっかけになっていった。
スペイン風邪の大流行で死亡者が続出し、戦争どころではなくなり、第一次大戦をやめるきっかけになった。戦勝国が話し合うパリ講和会議で、巨額の賠償金をドイツが課せられることになった。それがきっかけで、ドイツ国内で不満が高まり、ヒトラーを台頭させることになり、第二次世界大戦につながっていく。その歴史に、実はスペイン風邪が深く関与していた。
***************以下、引用終わり*************
過去のパンデミックはグローバル化を加速させている。
短期的には人の移動が滞るのでグローバル化は止まる。けれども長期的に考えると必ずグローバル化は加速する。これは歴史の教訓だ。
人間は、自然を改造して自分たちに都合がいいように仕立て直して生きてきた。それが行きすぎて、温暖化を招き、遺伝子を壊す放射性物質をまき散らし、多くの種を絶滅に追い込んでいる。コロナ禍も人間の一人芝居に思えてくる。
人間はウィルスに立ち向かう際に、ないが年月をかけて培ってきたツ-ルがある。「国際的な信頼と連帯」だ。これは、人間が地球上で生き残っていくために培ってきた最大のツールだ。
どんな「信頼と連帯」のあり方があるのだろう?
つながる力とは?
未来に向けて、私たちに『関わりの可能性をひらく』が問われている。
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