滋賀ダイハツ販売後藤社長の話の続きである。部下育成の話題について、次は「寛容」という話題に発展していった。

 

鍵山秀三郎相談役と話をしている時、掃除道の本質は「寛容」です、と言われた。

 

「寛容？」・・・・真意がつかめない。

辞書を引いてみると、以下のように書かれている。

「心が広くて、よく人の言動を受け入れること。欠点などをきびしく責めないこと。」相手の背景・今の気持ちを理解し、言動を受け入れること。欠点に対して厳しく責めない。

 

「寛容」を自分のものにしようと具体的にされていることを聞かせてください。

と、深く聞き始めた。

 

社長は自分の事を言いにくいので、私がお応えしましょう。と、人材開発担当マネジャーの根本氏がわかりやすく話してくれました。

 

根本氏曰く・・・・

待遇面、人間関係等々、他社で働く方がいいと判断し転職した退職者が、「やっぱり、滋賀ダイハツの方がよかった」とおもいはじめていたとしましょう。

その元社員が戻ってきたいと言ってきたときに快く受け入れてカムバックさせてあげられます。しかも以前と同じように接していく社風がこの会社にはあります。

過去に何名かいます。

 

どうして、そのような気持ちになっていかれたのでしょうか。

長年接している私がそばで観て、感じている事です。

 

鍵山相談役と出逢って以降、トイレ掃除をする時には便器の奥まで手を突っ込んで磨かれます。

街頭掃除だったら、側溝のウェイチング（鉄製の蓋）をはずして、道路に這いつくばり溝の中まで顔を突っ込んで掃除をされます。側溝の中をとことんきれいにされます。社長がですよ！

 

これを20数年間やり続けておられます。

やろうと思えば誰でもやれることを20数年間平凡にやり続けるから、

こんな優しさが生まれてくるのだろうと思えています。

私はずっと、観てきています。

 

後藤社長曰く、

長年やっているとなんでも受け入れられるようになってくるから不思議ですね。

 

年商200億を超える一流の経営者が毎日やり続けているのだ。

後藤社長の人柄と部下への接し方感じさせる場面。

外からは絶対に見る事ができない根っ子を育む生き方だ。