滋賀ダイハツ販売株式会社後藤社長を訪問させてもらった。
人の可能性をどのくらい生かしているか？・・それを測る一つのバロメータは社内結婚率かな、と・・・。

「人を生かす」経営について、話を伺ってきた。

この会社で働きながら、これからの人生を自分らしく楽しく生きていけるか、
それなりの暮らしをしていけるか、
会社の成長に向けて貢献していけるか、
取引先等関係者とも、共に成長していける会社か、
そして、自己成長していけるか、
やがて生まれてくる子供たちが誉れに思ってくれる会社でありうるか、
お互いに先を信じて契りを交わした社内結婚

はたして、自社は「人を生かす」会社でありうるかを客観的に知る指標はないか？
それを測る指標の一つが「社内結婚率」だったんです。

様々な「経営の質」を測定する指標があるけれども、これがシンプルでわかりやすく共有しやすいと最近思いはじめています、と・・。

当社の従業員数の内訳です。
社員数352名　うち女性社員77名　うち産休取得者12名
社内結婚率　48組/352名　　13.6％

非常に高い！と瞬時に思った。

社内結婚率の背景をうかがっていくと・・・

そこには、長年社内実践されている「掃除に学ぶ」が根底にあった。
滋賀県教育委員会と連携して、地域の小中学校から依頼を受けて、「掃除」を通した道徳教育に長年貢献されています。しかも実施は平日の授業時間帯なのです。
そこにあわせて、準備、運営、後片付けを業務と並行しながら進めて行く運営支援体制を全社で構築されていかれました。

誰か一人に負担をかけるのではなく、全従業員一人ひとりの負担を軽くしながら貢献していける体制を整えていかれました。
その過程で、ビジョン、思い、価値観が共有され、立場を離れた会話ができる環境が自然にできていったようです。「荒み」のない穏やか社風が育まれている会社です。

誰ひとり取り残さない。それぞれの特性を生かしあえる環境が「掃除」と言う実践を通して風土に根付いているようです。長い年月をかけて・・。

ここに「愛」が育まれていく環境が根底にあることをつかみました。